豆知識
クラウンの種類
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HAT SHOP Nishikawaで取り扱っている帽子のクラウンの型の種類・特徴を説明します。
◇中折れ
◇スジ入り
◇パイ型
◇ダイヤ型
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スジ入り
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クラウンに丸みがあり、中央にスジが入っている型。
へこみがないため深く被れる、被り心地の良い帽子です。
この型は折りたためるものが多いです。
写真:Borsalinoスジ入り本パナマ(インポート)
◎折りたたむ際はスジに沿っておりたたんでください。
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帽子の取扱い方法
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◇帽子をかぶる
かぶるときは必ず両手でブリムの前後を持って下さい。
※クラウンの前部をきつくつまんでかぶる行為は帽子のいたみを早めます。
◇帽子の手入れ
・パナマ帽子&フェルト帽子の場合
使用後は柔らかいブラシで毛並み(網目)にそって左回り(反時計回り)にブラッシングして下さい。フェルト帽子の表面のちょっとした汚れは消しゴムで毛並みにそって軽くさするととれます。
パナマ帽子・フェルト帽子共に湿気は天敵です。パナマ帽子雨がしみたときは早めに乾いた清潔なタオル等でかるく叩きながら水気を吸い取り、風通しの良いところで乾かしてください。また、保管するときも、湿気の少ないところに保管して下さい。
◎パナマ・フェルト帽子のリボンの交換、その他クリーニング等は当店にて取り扱っております。ぜひお声掛け下さい。
・洗濯可能の表示がある帽子の場合
洗濯ネットにいれて洗濯機で洗うか手で押し洗いし、陰干しして下さい。
◎生乾きのときに帽子の中に両手をいれて帽子がピンとはるように手で型を整えて下さい。乾いたときにシワがつきにくくなります。
◇帽子を取る
-帽子の基本的なマナー-
・人と会ったとき、帽子をとって挨拶する。
・原則的には『靴をぬいだら、帽子もぬぐ』。
・女性でも室内では日除けを目的としたようなブリムの大きい帽子のときはとる。
・まわりの人の邪魔となる場所ではとる。
◎入院中や就寝用の帽子も当店で取り扱っております。ぜひお声掛け下さい。
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帽子の紹介
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HAT SHOP Nishikawaで取り扱っている帽子の種類を紹介します。
◇パナマ帽
◇ソフトハット
◇トップハット(シルクハット)
◇ボーラーハット(ダービーハット)
◇カンカン帽(ポーター)
◇テンガロンハット(ウエスタンハット・カウボーイハット)
◇キャップ
◇ディアストーカー(鹿打ち帽)
◇ハンチング(鳥打帽)
◇マリン帽
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パナマ帽子(本パナマ)
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エクアドル産のトキヤを手で編んで作った夏の帽子です。
帽子の網目が細かいものほど価値が高いとされています。
写真:Borsalinoパナマ帽(インポート)
※ツマミ部分をつかんで持つとヤマの部分がいたんで割れてしまいます。持つ場合は両手で持ち、かぶるときはツバの前後を軽く持ってください。
◎普段の手入れはブラシがけを網目にそって反時計回りにおこなって下さい。詳しくは『帽子の取扱い方法』をご覧ください。
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ソフトハット(中折れ)
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野兎の毛(1つの帽子に7-8羽分)をフェルト状にして作った冬の帽子です。
毛の油によってやや水をはじくことが出来ます。
この帽子は兎のどこの部位の毛を使ったかによって帽子自体の軽さや値段も変わります。
また、型が同じようなものでウール(羊)の帽子もあります。
こちらは安価で買うことが出来ますが、手触りも水への耐性も野兎の毛とは大分違います。
写真:KNOXソフトハット
◎普段の手入れは、パナマ帽子と同じくブラシがけです。こちらも毛にそって反時計回りにブラシがけをして下さい。
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トップハット(シルクハット)
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ソフトハットとは反対にハードに作られたクラウンの高い円筒形の帽子です。
素材はシルクやファーフェルトなどで作られます。
かつては”紳士の代名詞”でもあったトップハットですが、現在は燕尾服着用時など、正装礼服のときにかぶるものとなりました。
写真:ウールフェルトトップハット
◎当店ではウールトップハットのご注文も承っております。ぜひご連絡ください。
承っているお色とおサイズは以下の通りです。
色⇒黒・茶・紺・グレー・ワインの5色
サイズ⇒M・L・LL
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ボーラーハット(ダービーハット・山高帽)
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トップハットと同じくハードに作られ、クラウンが半球型でブリムの両脇がそっているフェルト帽子です。
もともとはイギリスの田舎で乗馬用の帽子として被られていましたが、その後街中でも流行し始めました。
チャップリンが被っていたのもこの帽子です。
写真:RETTERボーラーハット |
カンカン帽(ポーター)
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麦藁を編んでプレスで固く成型し、ニスや糊で塗り固めて作る、軽くて耐久性のある夏の帽子です。
天井が平らでかぶり口の楕円が前後に長いため、ハットの中でも特にサイズが難しい帽子といわれています。
日本では明治の末から流行り始め、昭和初期まで流行は続きました。
当時は職場においても、夏場の正装として受け入れられていたようです。
また、カンカン帽と同じく天井とブリムが平らで婦人用の「キャノチエ」という帽子もあります。
写真:Ponte Rialtoカンカン帽(インポート) |
テンガロンハット(ウエスタンハット・カウボーイハット)
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夏は生地や草で、冬は革やフェルトで作る帽子です。
高いクラウンと広くて両サイドの反り上がったブリムと飾りひもが特徴です。
テンガロンハットの名前の由来として「水が10ガロン(1ガロン=3.5~4.5リットル)入るほど大きいと見栄を張ったため」という説や「テンガロンハットは飾りひもがあり、スペイン語で”紐を編む”というのは”ガロン”であるため」という説があります。
写真:SCALAテンガロンハット(現在取り扱いはございません。) |
キャップ
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クラウンだけ、又はクラウンとひさしのある頭にぴったり合う型の帽子です。
キャップには丸型・ワイド型・ベースボール型などの型があります。
起源としては、12世紀の僧侶や裁判官の職種・地位を示すかぶりものから発達したといわれています。
現在では日よけとしての役割はもちろんカジュアルファッションアイテムとしても使えるため、世代・性別関係なく多くの人々に愛用されています。
写真:アポロキャップ(現在取扱はございません。) |
ディアストーカー(鹿打ち帽)
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ひさしが前後につき両側にイヤーフラップがついた特殊な型の帽子です。
「鹿に忍び寄る人」という意味でこの名前がついたといわれています。
アーサー・コナン・ドイルが書いた推理小説の名探偵、シャーロック・ホームズが被っているのもこの帽子です。
そのため、探偵の帽子として広く知られています。
写真:DAKSディアストーカー |
ハンチング帽(鳥打帽)
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夏は綿や麻で、冬はウールや革などで作る帽子です。
前ひさしのついた平たく横に広がったクラウンが特徴となっています。
19世紀半ばからイギリスの上流階級で狩猟の際に用いられた帽子で、日本では主に商人がかぶっていたため「商人の象徴」といわれていました。
写真:Borsalinoハンチング |
マリン帽
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小さめのクラウンとひさし、または飾りひもの付いた船員帽型の帽子です。
写真:黒澤明監督が愛用していた「黒澤型マリン帽」 ・デニム
◎当店ではマリン帽のご注文も承っております。ぜひご連絡ください。
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帽子専門道具の紹介
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HAT SHOP Nishikawaで実際に使っている帽子の専門道具を紹介します。
◇HAT SIZE RING
◇伸張器
◇スチーマー
◇金型
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HAT SIZE RING(ハットサイズリング)
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帽子のサイズを測る道具です。
お客さまにぴったりのサイズの帽子を探すために、お客さまがお持ちの帽子を測ることもあります。
また、サイズ表示のない帽子を測って調べたりもします。
~使い方~
帽子のスベリ(かぶったときに額に直接つく)部分にハットサイズリングをあてます。
そしてハットサイズリングをそのスベリの大きさに調節します。
リングの内側に”㎝”で大きさが表示され、それがそのサイズとなります。
帽子のサイズの目安は
53~53.5㎝=SSサイズ
55㎝=Sサイズ
56~57.5㎝=Mサイズ
58㎝=Lサイズ
59~60㎝=LLサイズ
61㎝=3Lサイズ
62~63㎝=4Lサイズ
64㎝=5Lサイズ
といった感じです。
※紳士帽子・婦人帽子の違いや、帽子の型の違いによって多少異なることもあります。
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伸張器
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帽子のサイズを少し大きくする道具です。
HAT SHOP Nishikawaでは現在、写真手前の伸張器を使っております。
(左:L~サイズ用 右:SS~Mサイズ用)
※現在、お持込のお帽子のサイズ伸ばしは承っておりません
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スチーマー
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帽子の型入れの際に使う道具で、アイロンのように帽子のシワをのばす道具です。
また、帽子生地の毛がねてしまった部分をもとに戻すこともできます。
~使用方法~
金具の先端部分から出てくる蒸気に、帽子をあてて綺麗にしてきます。
◎布の帽子はシワのところを金具付近の蒸気にじっくりあてて、ニット帽は金具部分から少し離してあてます。
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金型(かながた)
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帽子の型入れの際に使う道具で、帽子のアイロンとしても使います。
また、熱によって多少サイズを大きくすることもできます。
◎同じように型入れの際に使う道具で「木型」というものもあります。
イチョウの木からつくられ、特に天然素材やフェルトなどの帽体の型入れの際に使います。
サイズを調節して使う金型と違い、こちらはサイズがあらかじめ決まっています。
~使用方法~
金具部分の大きさを帽子がピンと張る程度にレバーで調節し、金具部分に帽子の生地を軽く押し付けて型を整えていきます。
※金具部分の温度が上がりすぎたときには霧吹きなどで金具部分に少量の水をかけて温度を下げます。
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